理事長所信


公益社団法人 長野青年会議所 2017年度理事長所信 野村 和正


yume

riji


初めに

私が長野青年会議所(以下、青年会議所を「JC」という。)に入会したのは2009年であり、入会当時はJCというものをよく理解していなかった。父が長野JCに在籍していたこともあり、JCの話は耳にしたことはあるが、何を行なっているのかは解っていなかった。覚えているのは、父は平日休日関係なしに家にはほとんどおらず、家にいない理由は仕事かJCだった。その影響によるものか、物心ついた時にはJCに対する印象は良いものではなかった。入会の動機も私からの積極的な意思ではなく、寧ろ止むに止まれず入会したというところが本音である。入会当時は第59回国際青年会議所アジア太平洋会議 長野大会(2009JCI-ASPAC長野大会(以下、「ASPAC」という。))が閉幕した直後であり、当時の先輩方は大変だったはずのASPACのことを楽しそうに話してくださった。以来、びんずる事務局運営から始まり、数多くの事業や大会に参加して、一つひとつの事業を構築する為に多大な労力を惜しみなくつぎ込みながら頑張っている先輩や仲間の姿、それぞれの活動に詰め込まれた思い、それが次の年、またその翌年と思いが引き継がれる様子を目の当たりにし、JCという組織に対する意識は大きく変わった。まちづくりやひとづくりを通じて個人の成長と意識変化、社会への関心を持たせてくれ、多くの仲間との絆を得ることができた。父も同じような思いで当時のJCで活動をしていたのだろうか。その活動は何の為、誰の為だったのか。様々な変化と成長をもたらしてくれ、私たちが暮らすこの社会を変えられるという可能性を長野JCは有していることを信じている。そんな多くの変化の機会を有する長野JCは64年という永きに亘り承継されてきた。先輩の皆様がその時々に何を思い活動してきたのか、一歩一歩が積み重なった歴史の重みを今改めて感じている。ASPACを開催して以降、当時のことを知っているメンバーが極めて少なくなり、ASPACを経験していない者が初めて理事長になることで、長野JCが節目の時代を迎えたといっても過言ではないだろう。今までの長野JCを伝承しつつ、これからの長野JCが目指す新しい夢を描く時が来たのだ。夢は描くだけでは意味がない。描いた夢を実現する為の第一歩を歩みだそう。

JCの灯火

世界各地で発生している紛争、過激派組織の台頭、世界経済の低迷等、国際的に混沌とした状況の中、数多くの問題と課題が山積している。日本国内に目を向けても、2011年に発生した東日本大震災の復興は遅々として進まず、経済においても好転はなかなか感じられない。国内外を問わず毎日のように事件や事故が発生し世間を騒がせている。特に幼い子どもたちが巻き込まれた記事を目にしたときのやりきれなさはない。また最近では災害大国といわれるように地震、豪雨、火山噴火など自然災害が頻発するようになっており、大きな地震が発生するという予想もある中で、不安な日々を送ることを余儀なくされている。だがこれらの事象は今だけの話ではなく、いつの時代も必ず困難が付きまとっていたものであり、その時代の青年たちは目の前の困難を解決するべく果敢に立ち向かい、英知と勇気と情熱をもって乗り越えてきたのだ。
1949年、当時戦後間もなく、国全体が混沌とした時代背景のなか、これからの日本を再建するのは若者の責務であるという覚悟の元、国内におけるJC運動の灯がともり、全国各地で青年による運動が沸き起こり日本の再建が進められた。
1953年7月、青年による運動は長野の地にも波及し、長野を思う当時の若者25名の強い信念と抑えがたい情熱をもって長野JCは誕生した。以来64年もの年月に亘り青年による、明るい豊かな社会を目指した運動や活動が行なわれてきた。私たちは多くの先達により築き上げられてきたこの長野のまちと長野JC、そして脈々と受け継がれてきた情熱を確実に承継し、次の世代に受け渡していく責任を有している。

JCの目指すもの

長野JCは長野の地域に根差した組織であり、その活動は長野のまちを明るい豊かな社会とすることを目的としている。この目的を達成する為に多くの事業や活動を行なっているが、それぞれどのような意味を持っているのだろうか。すべての事業や活動にはその行動を伴う背景や目的があり、一つひとつの事業の積み重ねによって長野をより良くしていこうとしている。そしてその結果を長野の地域から国へ、更には世界へと拡がる運動とすることで、各地で明るい豊かな社会を創り上げ、国際青年会議所(JCI)の究極の目的である恒久的な世界平和へと繋がっていく。つまりはJCが行なっていることは世界平和を目指しているものであり、戦争や紛争がなく、誰もが幸せに生活できる社会の実現に向けた運動なのである。この目的を達成することは容易なことではなく、単年度による活動だけで達成することは到底無理な話である。だが、今すぐに達成できなくとも未来において誰もが幸せに生活できる社会を実現させる為に、今現在においてJC運動に邁進し、実現に向けた歩みを進めなければならない。私たちの活動は、私たちの為ではなくすべては次世代に向けたものであり、それは次の時代を生きる子どもたちに向けたものであるのだ。

長野のまち

2015年はエポックイヤーといわれた年であった。善光寺御開帳が開催され、707万人という過去最高の人出を記録するほど数多くの人々が長野に訪れ、全国的に長野が注目された。また同年北陸新幹線が延伸し、東京-金沢間は飛躍的に距離が縮まり、人々の動線にも大きな変化をもたらした。複数の大きなイベントが同時に行なわれ、長野市は活気づいていたが、それらは一過性のものに過ぎない。エポックイヤーが終わり、様々な変化と経験をした長野をこれからどうしていくべきなのかを改めて考える時期が来ている。長野のまちは観光客にどのように見られたのか。北陸新幹線延伸前には盛んに今後どうなるのかを予想してきたが現実としてはどうだろうか。今回の経験をしっかり検証し、これからの長野を発展させる為には何が必要であり、何を求められているのかを考えていかなければならない。そしてこのことは国内に限ったことではない。政府は、観光は成長戦略の重要な柱と位置付けており、2020年東京オリンピックに向け訪日外国人観光客数を当初の目標であった年間2000万人から4000万人に増加させており、今後更なる外国人に対する対応が要求されてくる。近年長野にも多くの外国人を見かける。それに伴い観光地などでは文化、マナー、言語、宗教など様々な違いから軋轢を生じさせる事態となっている。私はこれらの衝突は基本的には、他国の文化等への認識不足とお互いのコミュニケーション不足から生じているものであると考えている。コミュニケーションを深め、相互理解を促進し、それぞれが相手を尊重し思いやり、おもてなしの心をもって接していけば、外国人に限らず他地域の人々からも長野に愛着を持ってもらえ、地域的にも国際的にも長野の魅力に繋がっていくのではないだろうか。そのうえで長野を発展させていくには、外からの視点、客観的な意識を持たなくてはならない。長野に足りないもの、改善すべきところを正確に把握し、地域に発信していくことが重要なのだ。長野JCには永きに亘り友情を深めてきた姉妹JCであるソウル江北青年会議所、友好JCである台中國際青年商會があり、国内にもRINX‐4等のいくつもの連携を有している。この友情や連携を絶やすことなく今まで以上に絆を深め、国際的な視野や感覚を醸成し、他地域からの意見を吸収することで、私たちが理想とするまちを創り上げよう。

まちの発展

長野市は長野県最大の都市にして人口38万人、約16万世帯が暮らす都市である。その長野にはどれだけの課題があるのだろうか。人口減少、少子高齢化、中山間地域の過疎化、公共交通インフラ整備、中心市街地再開発等、解決していかなければならない問題は山積している。長野JCはこれらの問題に対し様々な角度から改善に向けた活動を行なってきた。これからも様々な問題に対し、解決に向けて果敢に挑戦していくことに変わりはない。挑戦によって得られた結果や考えを他の地域に伝播し、日本全体を良くしていくことがJCの目的なのだから。しかし我々だけでこれらの問題を解決することはできないだろう。なぜなら最終的に各地域のことは各地域で解決、発展させていかなければならないからだ。JCはスターターであれといわれる。地域の課題を敏感に感じ、解決に向けた方法を模索し、行動に移行していく。多くの課題に対し解決していく為の新たな試みを考えるのも、青年として斬新なアイディアを持つ私たちの役目である。そのアイディアから生まれた事業が地域の課題に対しどれほどの効果をもたらすことができるのか。更に効果的な手段とする為に改善・修正をしながら実践を繰り返し、その成果や運営・実施の方法を確立させるのは何の為か。地域を巻き込んでいき、各地域のリーダーたらんとする人々が意識を持ち、次世代の主人公となって地域を牽引してもらう為であり、JCは次の課題や新しい目標に向かって歩き出すことを目的としている為である。我々が継続的に1つの事業を運営実施することも大切であるが、その継続していく過程で、多くの人々と共に活動しながら、地域の人々が自らの地域の理想を語り、実践していける環境を創り上げよう。そして私たちも新しい課題に向かって歩みを進めよう。

まちの活気

日本には多くの祭りが存在し全国各地で執り行なわれている。祭りは古来より、自然の恩恵に感謝し、自然の猛威に恐れおののき、人が無事に生きていく為に神々に祈り奉る行為である。一年を通し、そこには人々の祝い、感謝、願いが込められており、祭りを通じて人は元気をもらい、まちには活気が生まれるのである。

長野JCは長野のまちに大きな祭りを創りだした。今や長野の夏の風物詩となった長野びんずる、幻想的な美しさで善光寺を彩る冬の長野灯明まつりの二つである。毎年いずれの祭りも多くの人が集まり、長野びんずるは市民総和楽・総参加のもと一夜の情熱を滾らせる動の祭り、はたまた長野灯明まつりは1998年に開催された平和の祭典である長野冬季オリンピックにちなんだ数日間に亘る平和への祈りを捧げる静の祭りと、性質がまるで違いながらも、長野のまちを代表する祭りへと成長した。いずれの祭りもまちの人々からの多大な協力と理解を頂きながら運営が行なわれ、まちの活性化に大きく寄与している。だが、長野のまちを代表する祭りという認識を持つ私たち長野JCと、惜しみない協力を頂いている多くの団体、そしてなにより長野の人々との間には、祭りとしての認識に相違ができていないだろうか。誰の為の祭りであり、誰が主役であるのか、今一度祭りの原点に立ち返り考え、これからの長野の活性化に向けて確実な歩みを進めていかなければならない。この二つの祭りを自分たちのまちの祭りとして期待と魅力を感じ、より多くの人々が運営者や参加者として関わり、全員が一つとなれば、自ずと今まで以上の祭りとなるだろう。長野のまちへの愛着や誇りに繋がり、大きな活気が生み出されるのだ。参加者や運営者はじめ長野市民全員が本当に楽しむことができ、今まで以上に魅力と情熱に溢れた祭りとし、活気に満ちた長野のまちを創ろう。

人の成長

これからの長野を輝かせていく為にも子どもたちへの視点は欠かすことのできない要素である。子どもは未来に対する地域の宝であり、日本や長野への郷土愛、他人を慮るおもいやりの心など、大人は様々な期待を込め、愛情を注ぎその成長を願っている。だが、昨今子どものコミュニケーション能力の低下、学力・体力の低下、モラルの低下、食生活の偏り、SNSによる見えないいじめなど多様な問題が取り沙汰されており、年少者から学生に至るまで子どもを取り巻く環境は刻一刻と変化している。子どもたちの健やかなる心身の成長や豊かな人間性を育んでいく為にも、その為の環境を整えることは急務なのである。私たちは正に子育てを行なっている若しくはこれから子育てを行なおうとしている親の世代であり、子どもが成長していく環境に最も身近に接しており、進んで対応していかなければならない時である。これからの未来を背負って立つ子どもたちにとって必要なことは何か。誰に何を伝えなければならないのか。子ども、親、行政、地域など多種多様な視点から課題を認識し、かけがえのない宝である子どもたちの育成の環境を創り上げていこう。そして私たちは親であると同時に経済人であることを忘れてはならない。現在、日本経済は様々な対策を講じているものの国内・国外の様々な要因もあり、決して景気が良いとは言えない状況である。それは地方においても同様であり、長野の経済状況も良いとは言えない状況である。そのような中、長野JCメンバーはそれぞれの会社で経営責任を担い、最も身近に長野の地域経済に接している。つまりは今の私たちの経営や経済に対する意識が今後の長野の経済に大きな影響を与えることになる。安定した経営や企業成長は経済人ならば誰もが求めるものであり、その実現は更なる仕事への意欲を掻き立て自己の職業に対する自信と誇りになっていく。他方、そんな自信と誇りに満ちた大人の背中を見る子どもたちにとっては、大人への憧れや仕事への魅力、将来における地元への定着に繋がっていくだろう。また長野のまちとすれば、安定した税収に繋がり、充実した行政・福祉サービスに直結し、安心して生活できるまちとなる。誰もが長野のまちで安心して生活でき、地域経済を力強いものとする為に、私たち自身が経営や経済に対する能力を高め、青年経済人として大きな成長を遂げよう。

若き世代

長野JCには200余名という大勢のメンバーがおり、その一人ひとりが長野に根差した素晴らしい能力を有する青年経済人たちであり、これほど地域に影響力を持った同世代の集まりは他にはない。それだけのメンバーが集う長野JCにおいて、メンバー同士の交流を深めることは必要不可欠な要素である。今長野JCにいなければ会話をすることさえなかったであろうメンバーが多くいるのではないだろうか。JCは単年度制で活動を行なうが、その一年のなかで普段は会話をすることのないメンバーと共に汗を流し、仕事でも何でもないことに本気で議論を戦わせつつも、そのあとには懇親を深めあう。この繰り返しを行ない、多くのメンバーとの信頼関係を築き上げ、それがかけがえのない仲間となっていく。しかし、この仲間もJCに在籍しているということだけで自然と信頼関係が築きあげられるわけではない。例会や各種大会への参加、各委員会の事業など積極的な参画をし、共に切磋琢磨していかなければ望むような結果は得られない。JCの活動は誰もが同じだけの機会へ参加する権利を有しており、多くの仲間を生み出すことができる環境と風土を併せ持っている。そして今まで述べてきたことはメンバーだけに当てはまるのものではない。これから入ってくるメンバーに対しても同様である。新入会員は長野JCに新たな風を吹き込み、組織として新たな原動力となる。新たな仲間が増える機会となり、その仲間が地域に対する次の活力に繋がっていく。多くの仲間との信頼関係を築き、新たな仲間を増やし、共に磨きあいながら友情の輪を拡げよう。

JAYCEEとして

私たちは社会人として、この厳しい経済情勢の中、家族との時間、仕事の時間を割き、年会費の金銭負担をかけた中で活動をしている。そうであるならば、あらゆる活動に参加している一瞬一瞬をかけがえのないものとして大切にしなければならない。積極的な参画、そこから得られる経験や知識を自ら取り込んでいかなければせっかく応援してくれている家族や会社へは背信となり、JCに対し否定的な意識を有している方には更なる悪影響しか与えない。JAYCEEとして一人ひとりの意識をより高めていくことが長野JCとしてのブランドの向上に繋がり、これからも続くJC運動への原動力となり、一人ひとりとしての成長となっていくのだ。その成長には、長野JCの活動の中だけではなく、JCI、日本JC、北陸信越地区、長野ブロックと広い視野からの学びも欠かすことができない。全国各地に出向し、そこで待つ多くの仲間と共に活動し、長野JC以外の活動に触れ、経験を積むことは、自己の殻を破り、新しい自分に成長していく実感を得ることができるだろう。もちろんそこにはいくつもの困難なこともあるだろう。しかし、だからこそその障壁に果敢に挑戦し立ち向かい、乗り越えてこそ何にも代えがたい貴重な経験を手にすると共に大きな成長が得られるのだ。一人ひとりがJAYCEEとして成長することは、長野JCに新しい刺激を与え、メンバーには新たな学びの機会をもたらし、それがより良いまちの発展に繋がっていくのだ。JCには様々な機会が用意されている。この多くの機会を積極的に活用していこう。そしてこれらの機会に対して果敢に挑戦し、努力していくJAYCEEを長野JC全体で応援し、共に成長しあう環境を創ろう。

共感

私たちの活動は、その場限りの活動ではなく地域を良くしていくことを目的としているが、その目的を伝えるべき相手は誰であるのだろうか。言わずと知れた地域の人々に対してである。地域の人々に対し、私たちの活動をしている姿を見せることは青年会議所を認識してもらい、知名度を高めていく為には必要であろう。だが決して活動を見てもらうことが目的なのではなく、地域において必要なことを発信し、その考えを拡散させていくことが目的である。その為にもJCが伝えたいことを効果的にそして解りやすく発信し、人々に共感してもらわなければならない。共感を得ることによりJCの活動は初めて地域の課題に対する波紋となり、その波紋がさざ波として一つのムーブメントを興し、周囲を巻き込む運動となることができるのだ。JCの活動が地域に共感を与え、信頼される為にも組織としての健全な運営は必要である。我々は良い意味でも悪い意味でも周囲から注目されている。だからこそ、長野JCは公益法人としての責任を果たしていかなければならない。行政や地域の諸団体にJCと聞けば否応なしに信頼されるという組織作りは私たちの活動の根幹でもある。そして行なわれた活動は常に地域に対して発信させていくものであること、発信した内容をしっかりと検証し、改善策を模索していくことを忘れてはならない。しかしながら先にも述べたがJCの目的を達成させる為には一年間の活動だけで解決できないものも多くあるだろう。だからこそ、一年一年の活動を大切にしていき、その内容を記録し引き継ぐことが肝要なのだ。周囲に共感される効果的な発信を行ない、次の時代に記録を残し更なる高みに向けた活動を展開しよう。

未来に向けて

長野JCは64年に亘り、長野のまちや人に対して様々な活動を行なってきた。数多くの活動は長野のまちに人に多くの影響を与えてきたことに留まらず、私たちメンバーに対しても大きな影響を与えてきた。人として、社会人として、大切なものを連綿と伝え続け、長年に亘る多くの歴史として紡がれてきた。それは長野JCの文化や伝統であり、いわば長野JCの心ともいうべきものである。私たち現役といわれるメンバーは、この心をしっかりと受け継ぎ、次の世代に伝えなければならない。その為にも私たち一人ひとりが長野JCを学び、未来を考えよう。これから長野JCはどこへ向かっていくのか。何を行なっていくのか。また長野のまちが、どのようなまちとなることを望むのか。その為に何をしなければいけないのか、また、今行なっている運動や事業を見つめ直す検証が必要である。この検証によって次に向けた改善や新たな目標が見えてくる。長野のまちは1998年に冬季オリンピックを開催した国内でも数少ない経験をもち、長野JCは日本JC歴代会頭を二人輩出し、全国大会、ASPACと主要大会を経験してきた全国有数のLOMである。いずれも先達から受け継いだ大いなる歴史と資産であり、その貴重な歴史と資産に対し胡坐をかくことなく、現役メンバーとして未来を描いていかなければならない。今から10年先、長野のまちはどうなっているのか、これを予想できる者はまずいないだろう。だが、10年先こうなっていたいという夢は描けるのではないだろうか。JCとして、JAYCEEとして、地域、会社そして子どもに至るまでその未来に向けた夢を描こう。

結びに

私たちが目指している明るい豊かな社会とはどのような社会なのであろうか。100人に聞けば100通りの回答が返ってきそうな非常に漠然とし曖昧な表現である。しかし漠然とし曖昧であるからこそ、多種多様な可能性、希望や夢が秘められていると考えることはできないだろうか。だが改めて思うに、今一人ひとりは夢を描いているだろうか。その夢を叶える為の行動はできているだろうか。かくありたいと思いながらも、今ある現実を前に思うだけになっている、はたまた諦めてしまっていないだろうか。この問いかけは長野JCメンバーだけに向けたものではない。その地域にいる人々、親、子ども、会社果ては行政にいたるまでに問いかけたい。明るい豊かな社会とはどのような夢なのか。そしてその夢を実現するにはどうしたらよいのか。JCしかない時代からJCもある時代と揶揄されることもあるが、JCでなければできないことがあることを私たちは知っている。長野JCは長野のまちの夢を延々と描き続け、実現の努力を続けてきた。私たちこそが青年として情熱をもってまちに夢を描き、地域の人々が夢を描くことができる環境を創っていける団体なのだ。JCメンバーの若い力は無限である。若き青年である私たちが描いた夢は実現できることなのだ。そして地域の人々も夢を描き、みんながその夢の実現に向かい力を合わせれば、自ずと明るい豊かな社会は開かれる。この明るい豊かな社会を実現させ、地域の未来を次の時代に託していく為に一人ひとり夢を描こう。誰もが夢を描ける地域を創り上げよう。

僕たちが長野の未来を創るのだ。

 

「夢」無限大 ~ 希望あふれる未来に向けて ~